二度目の挫折
先日、今の会社を休職した。
一週間の猶予期間だ。続けるか、続かないか。覚悟を決めろと言われた。
私が社会人としての覚悟が甘かったのか。社会人としての覚悟ってなんだ。
お金を稼ぐこと。それに見合った労働をすること。会社に貢献すること。ノルマを達成すること。残業をすること。休憩返上すること。休日出勤をすること。
上記が今回今の会社に戻るための条件であり、“覚悟”だ。
それだけの覚悟があるか。それをモチベーションを保ったまま続けることができるのか。できる覚悟があるなら戻ってこいと言われた。
私は弱い。
すぐに挫けてしまう。泣いてしまう。他人を羨んで劣等感を感じてしまう。
それでいて自分はもっと出来る人間だと過剰評価して、出来なかった自分を目の当たりにして自分には初めから向いてなかった出来るわけないと言い逃れする。
弱くて、狡くて、甘い。
結局、自分に甘い。
大した覚悟もないくせに、はいと返事をして平気で裏切る。
楽をする事しか考えてない。
そのくせ、偏見を持つ。お金が欲しいと思う。自分は必要とされるべき人間だと思う。
楽の上にはなにもない。
ふわふわ、地に足が着いてない状態で馬鹿みたいにその場で空中歩行をする。
その結果、周りには置いていかれ自分の周りには誰もいない。自分だけがずっとその場で止まったままだ。
そんな自分のままではいたくない。
一度失敗をしてる。今の会社に入るために沢山の苦労や辛い思いもした。
社会から取り残されたような気持ちになった。死にたくなった。
また、同じ思いをするのか。
だったら、覚悟を決めて続けるべきなんじゃないか。
今の会社はいい会社だ。
人もいい、環境もいい、給料もいい。場所もいい。(私の家が遠いだけ)
他の人に話したらきっと素敵な会社だと言うだろう。そして私も素敵な会社だよと言う。
だけど、求めるものがあまりにも大きい。私には大きすぎた。社会人には普通なのかもしれないけど、余りにも荷が重かった。
ガチガチに固められたやり方。一時間毎の仕事量チェック。従うべき先輩のプロセス。
自分なりのやり方で、一つも仕事が出来なかった。ただの操り人形だ。それでいて、結果が出なかったら私のやり方が悪いと怒られやり方を変えればなんでと問い詰められる。八方ふさがり状態だった。
限界だった。毎日7:30〜21:00まで労働するのも、5:30に起きて23:00に家に帰るのも。しんどそうな顔をしてると家が遠いのを言い訳にするなと一言も言ってない言い訳で疲弊の原因を決めつけ朝礼で怒られるのも、少しでもうちの仕事に疑問だったり嫌だなと思うんだったらうちにはいらんから去った方がいいと言われるのも。全部全部、名指しじゃない時でも放つ言葉の矛先が自分に向けられてるようで、その空間にいるのがしんどかった。泣きたくなくても笑ってても涙が出てきた。
弱い、のかもしれない。
私はダメな人間なのかもしれない。
今の会社にいるべき人間ではないのかもしれない。
それでも、なにか一つでも今の会社に入った答えを掴みたいと思う。
素敵な会社に入れたこのチャンスを無駄にはしたくないと思う。
この転職を失敗にはしたくないと思う。
思うけど、心が、体がついていかない。
それが事実だ。
失敗にしたくないのは、意地だろうか。
負けるのが嫌なだけだろうか。
勝ち負け なのか。
なにも分からない。
22歳。
みんなはまだ22歳じゃん、と言う。
それでも、世の中の22歳は立派な大人で、社会の一員だ。
やりたいこと、興味があることは山ほどある。
それでも失敗が怖い。
他人に否定される事が怖い。
自分の気持ちが分からない。
タイムリミットはあと2日。あと2日で私はどうするか決めなければならない。
22歳、最後の一週間に究極の選択を強いられる事になるなんて、去年の今頃は考えてすらいなかった。